【調査】踏切の遮断機って機能せずに事故することってあるの?(1/2)

 私は最近車を運転している際、踏切を渡る事がよくあるのですが、そんな時にふと思うことがあります。「いつも踏切を一旦停止して渡っているけど踏切の遮断機が機能せずに電車が来ることがあるのかな?」ふと気になったので調査をしてみることにしました。

 調査をすると踏切には4つの種類があることを知りました。

踏切の種類

 

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  • 第一種踏切 警報機と遮断機がある踏切
  • 第二種踏切 一部の時間帯のみ踏切保安係が遮断機を操作する踏切(現在は存在しない)
  • 第三種踏切 警報機はあるが遮断機が設置されていない踏切
  • 第四種踏切 警報機、遮断機ともに設置されていない踏切

(詳しくは運輸安全委員会JR東海のHPに記載されています)

 この種類でいうと私が調べたいのは第一種踏切での事故ですね。それでは踏切事故について見ていきます。

踏切での事故件数

 運輸安全委員会によると踏切での事故件数は、、

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2001年~2017年で合計43件ありました(JR東海HPより記載されていたデータはまた違う件数となっていました)。この中で踏切種類別の事故は第一種の踏切事故は12件、三種は6件、四種は25件でした(第二種踏切は存在しない)。

 今回、先ほどのも述べたのですが、遮断機が下りなかった事故はあるのか調べるため、調査対象として、第一種踏切事故8件になります。

 運輸安全委員会HPには事故の報告書も添付されています。そちらをもとに調べてみました。

 「踏切遮断中に車両進入」の事故件数が最多

 第一種踏切の事故をまとめると以下のようになりました。

(※自動車を車や車両と記載しています。電車を指しているものではありません。)

  • 踏切遮断中に車両進入した事故 6件
  • 踏切内での停車による事故 3件
  • 遮断機の故障による事故 2件
  • その他の事故 1件

 この結果からほとんどは自動車の運転手が規則を守らず事故にあっている、事故を起こしていることが分かりました。また、「その他の事故」の内容としては、列車が踏切を通過する際に、踏切直近の交差点で赤信号を停止していた貨物自動車(大型トレーラ)が、荷台の後部に積んでいた鉄板を、踏切内に残したままにしており、列車がそれと衝突したケースでした。

 私が調べていた「遮断機の故障による事故」の中に遮断機が下りずに列車が通過したケースがなんと1件ありました。

 実際に遮断機が機能せず事故をするケースが存在していたことに驚きですね。そのケースを【調査】踏切の遮断機って機能せずに事故することってあるの?(2/2)で詳しく見ていきたいと思います。

 

 

 踏切での事故等をまとめている国土交通省の「運輸安全委員会」(http://www.mlit.go.jp/jtsb/index.html)に、ご協力をいただきました。ありがとうございました。